2011年5月10日火曜日

【日中ビジネス最前線】初の海外アウトレット事業の進出先は中国?)=三井不動?

 アウトレットモールを日本国内に広めた立役者の三井不動産 <8801> が、大東紡織 <3202> 、伊藤忠商事 <8001> 、中国の杉杉(しゃんしゃん)集団有限会社および立栄(りーろん)投資有限公司と共同で合弁会社(※)「杉井不動産開発(寧波)有限公司」を設立し、アウトレット事業で初の海外進出の場所に選んだのが経済発展が著しい中国。前回に引き続き、ター
ゲット層と今後の展望について三井不動産の商業施設本部事業推進グループ統括の福井健人氏に話しを聞いた。<全2回の2>

――入居を促すテナント選別にこだわりはあるか?

 アウトレットモールのような商業開発ではマーケット分析が欠かせない。具体的には所得層、購買層、購買力といった消費者の調査である。寧波(ニンポウ)アウトレットが
狙っているのは中間所得者層。今後、中国人の可処分所得が増加するであろうことは予想に容易い。より豊かな生活を求めたくなる心理と欲求から、中間所得者層は「いいものを安く手に入れる」と考えるのは自然である。だからこそ、中間所得者層あるいはその予備軍をしっかりと取り込んでいきたい。また、世界的に有名なブランドで高所得者層にも受け入れられる クリスチャンルブタン 通販
アウトレットモールを目指している。

 そのうえで、ナショナルブランドや海外ブランドで「インターナショナル系ブランド」「カジュアル系のインターナショナルブランド」などがあげられる。また「日系ブランド」や地元中国で人気の「ローカルブランド」を考えている。さらに、韓国の商品も認知度と人気が高いため、韓国ブランドの取り入れも視野に ティファニー
入れているが、何よりも消費者ニーズと潜在的ニーズに応えられるテナントを揃えなくてはならない。

――中国における“中間所得層”に独自の定義をもうけているか?

 中国においては“中間所得層”の正確な統計がないため、中間所得層の独自の定義づけは難しいが、年収が少ない層でも1人子政策による6ポケット(※)も期待できるため、中間所得層を tiffany
幅広く認識している。
(※)子供にかかる支出は、子の父母と各々の父母(子の祖父母)を含めて6人の財布(ポケット)が源泉になるという意味。

――中国の為替動向や金融政策とどう向き合うか?

 2010年末には短期間で2度の利上げが実施され、先進国からの元切り上げ圧力も強いが、それよりも「中国の個人消費がどう流れるか」が問題で
業績への影響も大きい。中国の1人あたりのGDPに占める個人消費の割合は約30?40%。日本など先進国は約60?70%なので、中国の個人消費は拡大すると考えている。金融政策よりも、拡大余地がある中国の個人消費をしっかりと捉えることができるかが重要である。

――アジアにおけるアウトレット事業の展望は?

 まずは、今回が初の海外展開なの
で、しっかりと中国でのビジネスのノウハウを蓄積していく。

 中国は広いエリアだけに、地域によって税制や商業規制など、行政の方針が異なるケースがある。ひとつの場所で成功しても他のエリアでは、成功事例があってもフィードバックさせることができない法令が障壁になることもあるため、地域性なども見極めなければならない。寧波(ニンポウ)
アウトレットでデータを蓄積し、成功事例も失敗事例も、次の展開にフィードバックさせることが重要になってくる。まずは中国でのアウトレット事業を成功させて、今後は「ららぽーと」の事業展開も行っていきたい。

――三井グループとしてのアジア戦略は?

 三井不動産グループとしての取り組みでは、三井不動産レジデンシャルがすでに住宅販 christian louboutin
売に取り組んでいる。アジアでは1970年初頭からシンガポールでホンリョングループと合弁会社をつくり、住宅事業を中心におこなっている。どこにビジネスのチャンスがあるか東アジア全域を広く見ている。そいう意味で成長性が高い東アジアでどういう事業展開ができるか検討しているのが現状であり他の都市への展開も検討の中に入っている。

 また中
国においては、住宅事業についても力を入れて取り組んでおり、天津エコシティにも事業参画している。天津エコシティは全30平方キロメートルにおよぶ、中国初の国家レベルの大規模環境都市開発プロジェクトである。

 今後も海外の事業展開を考えているが、国内では、オフィスビル事業、商業施設事業、住宅事業、ホテル事業などに加えてこれらの商品
を複合させた、まちづくり型の開発もこれまで手がけてきた。中国においても、街づくり型の開発についても積極的に展開してまいりたい。

 成長著しい東アジアは重要拠点であることをグループ全体で共通した認識であることは間違いない。(おわり)(編集担当:小林南々穂)

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引用元:sun rmt

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